2022/10/05
论文
精神神経科学 嶋田貴充助教らの论文「A Retrospective Study on the Relationship Between Cognitive Function and Social Function in Patients With Schizophrenia」がJournal of Clinical Medicine Research誌に掲載されました
統合失調症における社会機能障害は、身体活動の低下?職業遂行能力の低下?再発率および医療費の増大などと関連するなど、臨床上重要な指標のひとつとなっている。一方、注意力や処理速度などの認知機能は社会機能と関連することが示唆されているが、統合失調症における社会機能障害と認知機能障害との関連については明らかになっていない点が多い。本研究では、統合失調症患者におけるSFS-日本語版 (SFS-J) で評価した社会機能とBACS-日本語版 (BACS-J) で評価した認知機能との関連について、各種の影響因子を含めて後方視的な検討を行った。統合失調症患者全36例が対象となり、多変量解析の結果、BACS-Jの言語流暢性はSFS-Jの引きこもり?対人関係および就労に正の相関が、BACS-Jの運動機能はSFS-Jの娯楽に正の相関がそれぞれ認められた。また、PANSSスコア?病前IQおよび抗精神病薬の服用量はSFS-Jの各項目との相関は認められなかった。結論として、統合失調症患者におけるSFS-Jによる社会機能とBACS-Jによる認知機能障害との間にはいくつかの項目で有意な相関を認めることが分かり、このことは今後の統合失調症の治療戦略に寄与する可能性があると考えられた。
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