2022/11/15
论文
病院病理部 川崎茉琴技師と臨床病理学 山田壮亮教授らによる症例報告「A case of bone metastasis of hepatocellular carcinoma: Mallory hyaline bodies can lead to the correct cytological diagnosis」がDiagnostic Cytopathology誌に受理、公表されました
要旨
肝細胞癌(HCC)は、肝原発腫瘍のほとんどを占めている。骨転移を起こす割合は高くないが、骨転移巣が最初に見つかることにより肝細胞癌と診断される場合が少なくない。本報告では骨病変が偶発的に発見され、細胞診断が困難であったHCCの骨転移の一例を紹介する。症例は78歳男性、整形外科手術後、腎機能障害を認めたため施行された腹部CTで骨腫瘍が偶然発見され、形質細胞腫が疑われた。穿刺吸引細胞診では中型から大型の非定型上皮性多角形細胞の不規則集塊がみられ、細胞境界不明瞭で比較的豊富な好酸性顆粒状の細胞質を認め、悪性腫瘍と診断された。組織学的、免疫組織化学的にはHCCの骨転移と診断された。細胞診標本の再検討により、HCC症例に特徴的なMallory hyaline body(MHB)が検出され、さらに細胞免疫組織化学染色を追加検討するに、MHBに一致してサイトケラチンCam5.2が陽性であった。この症例では、細胞境界が不明瞭で胆汁色素を認めず、細胞診でHCCと診断することは困難であった。しかし、MHBを同定することで正確な細胞診断に繋がる可能性がある。
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