2023/02/20
採択
総合医学研究所 加藤 友久 講師/令和5年度京都大学大学院生命科学研究科附属放射線生物研究センター CORE Program
研究課題「ゲノム不安定症候群疾患 iPS 細胞由来の神経系細胞ならびに脳オルガノイド/脳アッセンブロイドに対する放射線および低酸素の影響の評価」
ヒトの脳がげっ歯类などのモデル生物よりも格段と进化を遂げていることは、谁の目にも明らかです。それが全ゲノム解読によって遗伝子构造レベルで、更に単一细胞レベルでの遗伝子発现解析技术を用いた研究により、ヒトの脳神経系は近しいと考えられている非ヒト霊长类と比べても高度な遗伝子発现ネットワークを获得していることが明らかになっています。したがって、ヒトの脳神経系の生理机能とその破绽による病态発症机构の理解にはヒトの资料での研究が重要になり、そのプラットフォームとして期待されているのがヒト多能性干细胞から作製されるヒト脳オルガノイド/アッセンブロイドです。
本研究では、神経系に異常がみられるゲノム不安定性疾患患者由来の疾患特異的 iPS 細胞を用いて脳オルガノイド/脳アッセンブロイドを作製し、放射線照射や低酸素状態の影響の分子機序を解明することを目指します。