2024/07/02
论文
総合医学研究所 共同利用センター 坂本 卓弥 助教らの论文「A novel cell source for therapy of knee osteoarthritis using atelocollagen microsphere-adhered adipose-derived stem cells: Impact of synovial fluid exposure on cell activity」がRegenerative Therapyに掲載されました。
変形性膝関節症(Knee OA)は、加齢?肥満?外傷により関節軟骨の変性が起きることで、慢性的な痛みや行動の制限を引き起こす不可逆的疾患である。培養脂肪由来幹細胞(ADSC)の関節腔内への投与は、エクソソームや抗炎症性サイトカインなどの治療因子により疼痛?炎症などの臨床症状を改善する。ADSCは関節腔内投与後に速やかに消失するが、投与部位での長期生存により治療効果を改善させることが期待される。
アテロコラーゲンマイクロスフェア(础惭厂)は、球状の表面に细胞を接着させることで、大量の细胞培养が可能な生分解性をもつ培养器材である。関节腔内にはコラゲナーゼが存在することから、础惭厂に対して础顿厂颁を接着させて投与すれば、生细胞率を维持しつつ础惭厂が消失することで、治疗効果を向上させることが期待できる。
AMSを接着させたADSCを2次元培養ADSCと比較すると、細胞あたりのエクソソーム放出量と抗炎症性サイトカインの分泌能が有意に増加していた。RNA-seqによりAMS接着ADSCにおいて、Knee OAの治療効果に寄与する複数の遺伝子が有意に発現上昇していた。一方で関節内環境を模倣するために、AMS接着ADSCをKnee OA患者由来の関節液で培養した結果、AMSは溶解して生きたADSCが遊離していた。これらの結果からAMSにADSCを接着させることで、Knee OA治療に有利な性質を獲得しつつ、膝関節腔内で長く生存し、AMSそのものは消失することで、安全かつ高い治療効果が期待できる。
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