2024/10/04
受赏
薬理学 清井武志 助教が第56回日本臨床分子形態学会総会?学術集会「優秀演題賞」を受赏
令和6年9月28日(土)~29日(日)に川崎医科大学(倉敷市)で開催された第56回日本臨床分子形態学会総会?学術集会において、薬理学講座の清井武志助教が演題名「涙液分泌減少型ドライアイモルモットにおける角膜神経の形態学的異常」を発表し、優秀演題賞を受赏しました。
薬物治療により涙液層が安定化したドライアイ患者においても、自覚症状として眼表面に感覚異常が残るケースが報告されています。このため、ドライアイにおける感覚異常のメカニズムを解明し、自覚症状に対する新たな治療戦略の考案が求められています。受赏対象研究では、モルモットの涙腺を外科的に切除して作製したドライアイモデルを用いて、眼表面の感覚を担うカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)陽性の角膜神経に形態異常が生じることを示しました。この角膜神経の形態異常は、自覚症状の根底にある神経活動の変調に関連している可能性が示唆されました。