医学部长メッセージ
未来を担う良医の育成と
教育の质向上を目指して。
日顷より、金沢医科大学医学部の教育?研究活动に温かいご理解とご関心をお寄せいただき、心より御礼申し上げます。
本学医学部は、建学の精神に掲げる「伦理に彻した人间性豊かな良医の育成」を理念とし、「生命への畏敬（Reverentia Vitae）」を根干に据えて教育?研究?诊疗に取り组んでおります。これまで数多くの卒业生が地域医疗から国际医疗まで幅広い分野で活跃しており、その歩みは本学の夸りです。
现在、医疗を取り巻く环境は、急速な少子高齢化の进展、新兴感染症や灾害医疗への対応、さらには医疗DX（デジタルトランスフォーメーション）やAI（人工知能）の活用など、大きな変革期を迎えています。そのような社会のニーズに応えるためには、知识や技术の修得にとどまらず、患者さんや社会と信頼関係を筑ける人间性や伦理観が不可欠です。本学では、この理念を実现するために、教育の各段阶で学生が主体的に学び、考え、成长できる环境を整えています。
6年一贯の统合型カリキュラムのもと、初年次から基础医学と临床医学を有机的に结び付け、段阶的に学修を积み重ねていきます。また、问题解决型学习[チーム基盘型学习（罢叠尝: Team-Based Learning）]を取り入れ、提示された课题や症例に対し自ら课题を探求する姿势を培っています。第4～6学年の诊疗参加型临床実习においては、患者さんのご协力を得ながら诊断?治疗に至る过程を実际に経験し、医师としての判断力と责任感を养います。
教育环境の充実も本学の特徴です。临床技能を実践的に学べるクリニカル?シミュレーション?センター（CSC）、学年を问わず学修を支える指导教员体制、オフィスアワーを设けて教员に相谈しやすい仕组みなどを整え、学生が安心して学び続けられる环境を提供しています。また、研究に志を持つ学生のために「研究医コース」を设け、医学部と大学院を一体的に学べる仕组みを整えています。最短で卒业后3年目に博士（医学）の学位を取得できる制度は、研究と诊疗の両面で活跃する人材の育成を可能にしています。
近年、全国的に医师国家试験の合格率は高い水準で推移していますが、本学では合格后の医师としての人生を见据えた教育を重视しています。卒业后は初期?后期研修を経て専门医として多様な道へ进むことになります。
さらに、令和8年には日本医学教育评価机构（JACME）による2巡目の外部评価を受审します。これは本学の教育の质を国际基準で保証する重要な机会であり、受审を通じて教育内容や体制を不断に见直し、さらなる改善と発展に繋げてまいります。
これからも本学は、教育?研究?诊疗の全ての分野において质の向上を追求し、社会から信頼される医师の育成に努めてまいります。地域に根差しつつ世界に羽ばたく良医を送り出すため、教职员一同、使命感を持って取り组んでまいりますので、皆様の変わらぬご支援とご理解を赐りますようお愿い申し上げます。