刊行物
解剖学者がみたミケランジェロ
カテゴリ
搁痴选书
着作者肩书
金沢医科大学医学部教授
着作者名
篠原治道
発行
金沢医科大学出版局
発売
纪伊国屋书店
ISBN
ISBN978-4-906394-35-7
定価
本体1,800円+税
判型
础5判変形
ページ数
273ページ
発行日
2009年1月15日
贩売?在库状况
全国书店取扱中

本书はサン?ピエトロ大圣堂のピエタを题材とした「かくも生存徴候にみちたキリストが死んでいるのか?」に始まり24章にわたり、彫刻史上最大の巨人ミケランジェロのほとんど全作品ならびに彼の生い立ちを题材に、今まで数限りなくある彼に関する着作とは全く违った「解剖学というより医学という切り口」で、彼の彫刻に秘められた真実に迫る快作である。
「この小文はミケランジェロ作品を筋や静脉などの、いわゆる体表解剖学や美术解剖学の视点から考えるという立场をとっているので、どちらかと言えば芸や术に関する知识の话が中心となる。これらに加えて、ミケランジェロの幼少期を振り返ることによって彼の精神形成のプロセスを少しなりとも理解することが出来れば、作品をより深く味わうことができるのではないだろうか」(第六章 ミケランジェロの生い立ち(一))と着者が述べているように、内容的には、ミケランジェロ作品の解剖学的解説と彼の精神形成のプロセスと作品とのかかわりが中心であるが、话题に応じて、医学史、循环生理学、感染症学、脳科学、児童心理学へと、その思考は柔软かつ深く広范囲に展开されている。また、第七章に记述されている被虐待児の<伤ついた脳>をはじめ、杀伐とした现代社会への警鐘となるような鋭い指摘も少なからず含まれており考えさせられることも多い。
読むうちに着者篠原治道先生と一绪にミケランジェロの彫刻を鑑赏し、イタリアの都市や田舎を歩いている気分に引き込まれる。