刊行物:搁痴选书
金沢医科大学はReverentia Vitae「生命への畏敬」を基本コンセプトとする書籍を「搁痴选书」として刊行している。
金沢医科大学 学生の自信と夸りを育む
搁痴选书
金沢医科大学理事
胜田省吾
金沢医科大学出版局
纪伊国屋书店
ISBN978-4-906394-54-8
本体1,400円+税
础5判
224ページ
2019年4月1日
全国书店取扱中

本著は、本学理事である胜田省吾名誉教授(前学長)が、教職員や学生たちと共に歩んできた22年間の記録です。先生が病理学Ⅱ教授として本学に着任された1994年から学長就任までと、学長在任中の2010年から2016年までの2部構成で纏められています。
学生たちからとても慕われていた先生は、医学部?看护学部の学生たちとふれあう中で生まれた「自信と誇りを育む教育」を目指し、本学の発展と人材育成に尽力されてきました。勝田先生の温かいお人柄と、本学や学生に対する愛がたくさんつまった1冊となっています。
解剖学者がみたミケランジェロ
搁痴选书
金沢医科大学医学部教授
篠原治道
金沢医科大学出版局
纪伊国屋书店
ISBN978-4-906394-35-7
本体1,800円+税
础5判変形
273ページ
2009年1月15日
全国书店取扱中

本书はサン?ピエトロ大圣堂のピエタを题材とした「かくも生存徴候にみちたキリストが死んでいるのか?」に始まり24章にわたり、彫刻史上最大の巨人ミケランジェロのほとんど全作品ならびに彼の生い立ちを题材に、今まで数限りなくある彼に関する着作とは全く违った「解剖学というより医学という切り口」で、彼の彫刻に秘められた真実に迫る快作である。
「この小文はミケランジェロ作品を筋や静脉などの、いわゆる体表解剖学や美术解剖学の视点から考えるという立场をとっているので、どちらかと言えば芸や术に関する知识の话が中心となる。これらに加えて、ミケランジェロの幼少期を振り返ることによって彼の精神形成のプロセスを少しなりとも理解することが出来れば、作品をより深く味わうことができるのではないだろうか」(第六章 ミケランジェロの生い立ち(一))と着者が述べているように、内容的には、ミケランジェロ作品の解剖学的解説と彼の精神形成のプロセスと作品とのかかわりが中心であるが、话题に応じて、医学史、循环生理学、感染症学、脳科学、児童心理学へと、その思考は柔软かつ深く広范囲に展开されている。また、第七章に记述されている被虐待児の<伤ついた脳>をはじめ、杀伐とした现代社会への警鐘となるような鋭い指摘も少なからず含まれており考えさせられることも多い。
読むうちに着者篠原治道先生と一绪にミケランジェロの彫刻を鑑赏し、イタリアの都市や田舎を歩いている気分に引き込まれる。
名誉教授のティータイム
搁痴选书
金沢医科大学名誉教授
津川龙叁
金沢医科大学出版局
纪伊国屋书店
ISBN978-4-906394-34-0
本体1,000円+税
叠6判
181ページ
2007年8月15日
在库なし

津川名誉教授が、2002年から2006年にかけて金沢医科大学報110~128号に随想として執筆された17編を、一冊の本に纏めて、本学出版局から上梓されました。先生は、1974年本学に泌尿器科学の初代教授として着任され、北陸の地に腎移植医療を植え付けるなど大きな業績を残され、1998 年定年により教授を退任されました。その後名誉教授として医学部学生に医学概論などの講義を続けて、医学教育に情熱をかたむけてこられました。
どのエッセイも题名のごとく忙しい中ティータイムにでも読んでいただけるよう、着者の体験谈やエピソードにさりげなく医疗の话题を盛り込み兴味深い内容となっています。
本書は、纪伊国屋书店経由で北陸3県の大手書店で販売されていますが、注文は、最寄りの書店から左記の書名、発行、ISBNを指定して纪伊国屋书店に依頼していただければ入手できます。
良医を育てる
搁痴选书
金沢医科大学理事长
小田岛粛夫
金沢医科大学出版局
纪伊国屋书店
ISBN4-906394-27-2
本体560円+税
叠6判
232ページ
2001年9月1日
在库なし

《推荐の辞(抄)》
この本は、著者の小田岛粛夫先生が長年にわたって取組んでこられた「良医の育成」という大きな課題について、日ごろ学内あるいは学外の皆さんに話をされてきた内容を中心に、先生の考え方をまとめていただくという企画のもとに作成されました。
今、金沢医科大学は创立叁十周年を迎えようとしており、すでに新设の医科大学というイメージは払拭して、医育と医学そして医疗の面で社会に贡献すべくフルに活动しております。创立以来30年を経过して、教授阵も二代、叁代と代替わりし、教职员はどんどん若返りました。大学を巣立った卒业生は各地で活跃を続けており、すでにその二世が入学してくる时代となっています。したがって、创立の顷から大学の运営に大変な苦労をして来られた方々のほとんども大学を去られ、金沢医科大学が现在あるまでに筑き上げられた过程を知る人も少なくなりつつあります。特に开学间もない时期には大学の管理运営体制の未熟さからの色々な混乱があり、运営を轨道にのせるまでに费やされた苦労や知恵の数々は计りしれないものがありました。
小田岛先生は金沢医科大学30年の歴史のとくに后半において、副学长、学长、そして理事长という主导的な立场で、その责任を一身に受け止めて大学の特に教育?研究面での改革を推进してこられました。改革の内容は本书に详しく述べられておりますが、要约すれば、进歩しつづける医学?医疗をどう学んでいくかという课题と、医の伦理に彻し、病気のみを治すのではなく病人を治せるような良医をどのようにして育てていくかという课题を中心とするものです。これらは金沢医科大学に限ったことではなく、世界中の医育机関が直面してきている课题でもありますが、金沢医科大学固有の问题点を含めて、それらを现実面で如何に解决していくかが大きな课题でした。改革ということは人がやらなかったことを実行することであって、大変な决断と勇気を必要とします。冒険的な挑戦も必要であり、それを行うには周到な検讨と计画と実行力がなければ成功するものではありません。
本书の内容は叁部に分けられています。第一部は、良医の育成についての基本理念というか哲学というべきものを述べておられる、いわば総论となるものであります。第二部は、金沢医科大学の教育と研究面の30年の流れについて、先生の立场から事実を记録され、论评され、反省され、これから先への提言が述べられています。第叁部は、折りにふれて话されたり书かれたりしたエッセイ类です。印象深く読み応えのあるものが多いと思います。いずれにも、先生の教育に関する哲学と新鲜な梦があり、価値観を共有できる考え方にうなずきつつ、惹きこまれていくのを感じられるものと思います。
现在、金沢医科大学は、600名の医学部学生、约2,400名に近い卒业生を拥し、また、日々约1,500人の外来患者および约900人の入院患者の命をあずかって、良质の医疗の推进、医学の新局面の开拓、そして良医の育成という公益性の大きい目标と役割を担う机関として、その责任を果たすべく、约1,700名の教职员が一体となって活动しております。わが国では私立大学というものは常に社会から厳しい评価の目で见られがちです。理由はいろいろあろうと思われますが、その中には运営にあたる哲学にイージーさが潜んでいてはならないという老婆心が働いていることも多いのではないでしょうか。そのような意味での厳しい评価にもしっかりと応えて社会的责任を全うしていることが确认されてはじめて、その存在意义が认められるものであると思っています。
本書に記されているような大学創設期の厳しかった現実の歴史、それから立ち直った過程、そしてその基盤にある理念と哲学を、この書から読み取っていただければ、搁痴选书の一冊として本書を上梓した意図がかなえられるものと思っております
肾移植とともに
搁痴选书
金沢医科大学名誉教授
津川龙叁
金沢医科大学出版局
ISBN4-906394-26-4
本体900円+税
叠6判
180ページ
1999年8月1日
在库なし

著者の津川龙叁金沢医科大学名誉教授は、わが国における腎移植の研究にその実験的段階から携わってきた。優れた業績は申し述べるまでもないが、特に、北陸地区での腎移植推進に関し多大の貢献があり、金沢医科大学泌尿器科学教授を退任後も、石川県臓器移植推進財団理事として現在活躍中である。
本书は、着者の主として肾移植をテーゼとするエッセー集である。肾移植という専门的な分野について一般の読者にも理解できるよう平明に着述されているのは、着者の豊富な学识と泌尿器科医としての40年を超える経験がなせる业であろう。
本書によれば、著者は41年前に慢性腎炎の同級生の死に会い、その6年後にStarzl著「Experience in Renal Transplantation」に出会って斯道邁進を決意し、研鑽を重ねた後の1975年に、金沢医科大学で腎移植の臨床第1例を成功。それ以来同大病院では233例の腎移植を達成してきた。著者はまさに腎炎に苦しむ患者の救済のため、半生を肾移植とともに歩んできた。
今年1999年は、わが国で初めて臓器移植法のもとに脳死臓器の移植が行われた、记念すべき年である。宫城県からの提供例の直后の6月中旬に、着者は地元纸のコラムに次を寄稿している。
「……1995年の报告では、死体肾移植の3年生着率は米国で92%、日本で80%である。この差は技术的なものではなく、脳死下摘出の米国に比べ、当时の日本の社会状况から心臓停止后にしか摘出できなかった肾臓の生化学的活性度の差とみられる。……日本の臓器移植は欧米に30年遅れたが、手术、免疫抑制、感染予防などいずれもうまくできることもわかった。日本人はダメな民族ではない。あとは臓器提供、移植医疗を理解し応援するなど国民全体で支えていくことであろう。」
ここに本书执笔を决意した着者の动机がよく表れていると思われる。すなわち、若い医学生たちには先辈に続いてこの道に进むことへの期待を、一般の読者には移植医疗への理解を、それぞれ目的として执笔し、そして见事に成功を纳めているのが本书である。
これからの医疗
搁痴选书
公募エッセイ?金沢医科大学出版委员会 编
金沢医科大学出版局
纪伊国屋书店
ISBN4-906394-24-8
本体900円+税
叠6判
368ページ
1999年5月1日
在库なし

この本は「これからの医疗」、「あなたは医療に何をのぞみますか」をテーマに、全国の一般の方々にエッセイを公募し、寄せられた741編から厳選された85編を一冊ににまとめたもの。内容は、患者や家族が体験を通じて現在の医療に対して持っている感謝、あるいは不信、不満などについて生々しく訴えているもの、流行語となっているインフォームド?コンセントやQOLといった課題にも単なる机上の論議でなく実体験からの意見や提言、またこれからの医疗についての提言などが盛り込まれている。
「期待される医师像」については、これまで医疗を担当する侧の立场から种々具体的な条件が示されたが、医疗を受ける患者や家族の侧から発信する机会は少なかった。医疗をする侧と受ける侧の间に存在する微妙なズレを発见することも大切であるという観点から、この本は当初医学生のテュートリアルに用いる教材として企画された。
実体験に基づいた真摯な提言が満載されたこの本は、従来の医療評論にない新鮮で等身大の問題提起にあふれており、医療に従事する人のみならず、一般の人々にも、これからの医疗を考え、そしてよくしていくヒントを与えてくれるもと思われる。
おもな内容:患者にとっていい医者、わるい医者(30编)/インフォームド?コンセントをめぐって(11编)/蚕翱尝をめぐって(15编)/新しい医疗への提言(29编)